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(令和5年6月議会・補正予算議案)屋内型こどもの遊び場整備に10,000千円

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令和5年6月第435回大野市議会定例会の議案の中身を説明します。今回は、議案第41号 令和5年度大野市一般会計補正予算(第2号)のうち、「2.1.3 屋内型こどもの遊び場整備事業(行政経営部政策推進課所管)」です。

石山市長の提案理由説明

市長は、議案等の提案理由において「こども分野 未来を拓く大野っ子が健やかに育つまち」の中で、『屋内型子どもの遊び場の整備については、基本計画案に関するパブリックコメント手続きを経て、基本計画を策定しました。本施設に、子どもたちのチャレンジ精神、好奇心を刺激し、創意工夫しながら遊ぶことができるオリジナル遊具を設置するため、遊具の製造と設置に関する実施設計に必要な経費を追加する補正予算案を、本定例会に提出しています。』と説明しています。

予算案の概要とこれまでの議論

12.委託料 10,000千円(遊具の製造と設置に関する実施設計)

なお、財源は全額、福井県の補助金(遊具に対する1市町最大1億円の一部)を活用する計画です。

令和4年3月議会の私の代表質問の中で、福井県の支援方針を受けた大野市の対応を求めた際、明確な回答はありませんでした。その後、担当部局を行政経営部政策推進課として、令和4年12月議会において基本計画策定の予算が計上されました。その予算計上に合わせて観光客の駐車場として利用が進む越前おおの結ステーションに立地すう「まちなか交流センター」を改修することが決定事項として報告されました。

私は令和4年12月議会において、議決後3か月しかない期間の中で基本計画が策定できるのか、同年3月に改訂した公共施設等総合管理計画において産業振興とスポーツ振興を図る交流センターは「現状維持」との方針を示したにもかかわらず、半年余りで方針転換した理由などを求めましたが、明確な回答はありませんでした。

令和5年度当初予算において、施設の改修に向けた実施設計を行うための委託料などが計上され、可決しています。

今後の論点(駐車場不足、運営主体の責任所在、担当部局の変更、利用者目線の整備)

当初予算で施設の改修にかかる実施設計を認めましたが、今回、遊具に関する実施設計の予算が計上されています。市長の提案理由にあるオリジナル遊具を設置するためには遊具の実施設計が必要となったためです。何度も来たくなる遊具の充実は保護者も求めています。ただ、施設周辺は中心市街地の活性化に向けた基盤整備として平成20年からまちなか観光の拠点として整備し、商店街等への回遊を進める観光客の駐車場として利用が多い場所です。駐車場不足について懸念する声は多く、離れた場所からベビーカーを押して荷物を持ってまで利用しないとの声も聞いています。

また、運営を民間事業者に任せる指定管理者制度の利用を検討しており、あらかじめ予定者を選定して実施設計にも関わってもらい、その後の施設運営に生かしてもらう予定です。その場合の運営主体の選定はもちろんのこと、事故等が起こった際の責任の所在があいまいにならないか、また市役所組織の中で行政経営部政策推進課所管で予算計上されていますが、実際の管理運営は教育委員会こども支援課で行う予定とのことで、そのあたりの意思疎通、市長部局と教育委員会のバランスも議論が必要です。

なにより、今回の基本計画(案)に対して切実な声がたくさん寄せられました(市民によるパブリックコメント提出)。その声が今後の実施設計や運営主体との協議の中でしっかり反映されていくのか、利用者目線での整備や運営がなされるのかチェックしていきます。

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