注目大野市政

子育て支援の充実と負担軽減策

林議員が話題の大野市政やプロジェクトのを分かりやすく解説します。

(令和5年6月現在)屋内型こどもの遊び場はどこで整備するの?機能や駐車場は?

この記事は公開から半年以上経過しています。

※令和5年6月大野市議会定例会で議論したテーマのこれまでの議論と今、これからについてまとめました。今回は『屋内型こどもの遊び場』です。

「まちなか交流センター」を改修

大野市では、新たな施設を整備するのではなく、既存施設の改修で対応するとして、令和4年11月に石山市長が定例会初日の議案等提案理由説明の中で次のように述べました。

 次に、屋内型子どもの遊び場整備の検討状況について申し上げます。
子どもたちが天候に関わらず楽しく遊び、子育て世代が交流できるよう、まちなか交流センターを改修し、施設の整備を進めていきます。
市内の幼児・児童の保護者を対象に実施した、施設整備に関するアンケート調査においては、施設への期待、関心のある遊具や設備などについて、たくさんの御意見をいただきました。
これらの御意見を生かしながら、基本計画の作成を行うため、係る経費を計上した補正予算案を、本定例会に提出しています。(令和4年12月大野市議会定例会初日の市長提案理由説明)

上記にあるとおり、基本計画の作成前に、大野市として交流センターの改修整備による方針を決定しました。そこで、同議会の一般質問の中で、私から次の点について確認を求めました。

大野市公共施設等総合管理計画(公共施設再編計画編 令和4年3月改訂)の中で産業振興施設に分類されている次の三施設における「施設の方向性」と、今後の管理運営方法、活用により期待できる効果をどう捉えているのか確認します。

一つ、令和五年四月からの施設再開に向けて補正予算百五十万円が計上された蓑道にある中山間地域農村活性化施設スターランドさかだに

一つ、子どもの屋内型遊び場として改修方針を示した上で、補正予算四百二万六千円を計上して基本計画策定に着手する明倫町のまちなか交流センター

一つ、令和四年三月定例会における私の代表質問の中で、一般財団法人越前おおの農林樂舎の入居方針とともに施設管理方法を再考するとした中挾一丁目にある職業訓練センター

その中で、まちなか交流センターについては、

同施設は、市民の交流を通して中心市街地の活性化と産業の振興を図るとともに、スポーツを通じて市民の心身の健全な発達に寄与することを設置目的としており、大型イベントやスポーツ少年団の活動などにご利用いただいております。大野市公共施設再編計画編において、同施設の方向性は「現状維持」としています。

一方で、本年度から雨や雪が降っても子どもたちが思い切り遊ぶことができる施設を望む子育て世代の声に応えるため、屋内型子どもの遊び場、施設の遊び場施設の整備について検討を進めてきました。既存の施設を有効活用すること、また、大きな空間を確保でき施設利用者の生活利便性が高い中心市街地に位置していることなどから、この度、同センターを改修した施設整備を計画しました。

改修後は、子どもたちの健やかな育ちや安心して子育てができる環境の充実、中心市街地の活性化を効果として期待しています。施設の管理運営につきましては、基本計画を作成する中で方針を検討していきます。

基本計画(案)に対する市民意見と回答は

令和4年12月議会での基本計画案作成にかかる予算措置段階から、かなり無理のあるスケジュールで進められてきているこの整備ですが、令和5年3月市議会に提案された「令和5年度一般会計予算」の中で、実施設計にかかるプロポーザル実施にかかる報償費320千円と委託料8,190千円が計上されました。そこでの議論も踏まえて、基本計画案を作成し、市民からの意見募集(パブリックコメント)を実施した結果、12人から31件の意見がありました。

残念ながら、回答の多くは「今後検討」であり、提案された方々からはがっかりしたとの声を聞きました。議会としては、令和5年6月市議会において追加提案のあった遊具の実施設計委託料10,000千円の予算審査の中で、市の公共施設として子どもの安全安心が第一の施設であり、市の責任によって管理方針を明確に示した上で、実施設計並びに指定管理予定者の選定が行われるよう求めました。

すべての部局が関わる一大プロジェクト

  • 今回の屋内型こどもの遊び場整備、現在市議会において説明して予算を執行しているのは「行政経営部政策推進課」です。だが、子ども政策の一環として市長は今後、市教育委員会こども支援課における管理運営を求めています。整備途中で部局が変わることの混乱、市長の責任は変わりませんが、統一した対応を求めています。
  • さらに、改修するまちなか交流センターや周辺の駐車場(結ステーション)を管理するのは地域経済部観光交流課であり、交流センターに隣接する「水のがっこう」はくらし環境部環境・水循環課の所管、交流センターは災害時の避難所にも指定されており地域づくり部防災防犯課の対応が求められます。
  • 現在、交流センターを利用するスポーツ団体への対応(代替施設の提供等)は行政経営部政策推進課が対応するといっていますが、健幸福祉部スポーツ推進課が関わる中で一刻も早く対応が求められます。

 

今後のスケジュールと論点整理

(令和5年6月議会・補正予算議案)屋内型こどもの遊び場整備に10,000千円

令和5年度は実施設計を取りまとめ、令和6年度に工事、完成次第の供用開始を予定しており、特にニーズが高まる令和6年冬までに開館するよう求めています。その実施設計を取りまとめる過程において、あらかじめ施設の管理事業者を民間から募集する指定管理予定者の選定も予定しており、現在、市ホームページで募集を開始しています。

【7月14日まで募集】大野市屋内型子どもの遊び場整備事業実施設計業務受託者の募集

【7月14日まで募集】大野市屋内型子どもの遊び場指定管理予定者の募集

Q.近隣の駐車場はどうなるの?

基本計画案では結ステーション含めた「駐車場計画」は示されませんでした。令和5年6月議会の議論において、駐車場の有料化による観光客と施設利用客のすみわけを検討する方針が示されました。管理を誰が行うべきか含めた議論を引き続き行っていきます。

何より、子ども連れの家族が安心して駐車場を利用できる環境を整えることが最優先です。一方で、これまでまちなか観光の拠点として整備、認知度も高まっている結ステーションの方針転換が観光客の誘導に影響がないか、組織全体でどう整理していくのかチェックしていきます。

Q.利用にお金がかかるの?

基本計画の中で、施設使用料について市民は無料と明記しています。一方で、民間のノウハウを生かした指定管理者制度を使って管理を民間事業者へ委託するとも言っており、今後、施設内での販売や駐車場の有料化・管理のあり方含めて検討されていくため、利用自体に市民の負担が生じないよう議論していきます。

Q.スポーツ団体の活動場所はどうなるの?

令和6年度からの工事に伴い利用できなくなるスポーツ団体に対して、代替施設を確保するよう繰り返し強く求めていますし、早急な対応、団体との調整を求めています。議会答弁の中では行政経営部政策推進課が中心となって対応すると回答を得ています。

Q.遊具や施設機能に対する子育て世代の声は聞いてもらえるの?

実施設計を行っていく段階でも保護者の声を聞く場を設けると議会で答弁しています。また、インクルーシブ遊具を設置するため障害者団体への聞き取りも行うことを確認しています。基本計画案のパブリックコメントに対して「実施設計の中で検討、指定管理予定者と協議する」と回答した点を含めて、しっかり反映されるようチェックしていきます。

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