教えて!!林議員

よくあるご質問

市民の皆さまからよくいただくご質問に答えさせていただきます。

大野市文化会館の整備で市長「踏みとどまる」と発言しましたが、どうなるのですか。

(問)令和6年6月4日付の新聞で大野市文化会館の整備に関する記事が掲載されていました。市長が「踏みとどまる必要がある」と発言して大きな記事となっていましたが、今後の整備含めてどうなるのですか。

(答)お問い合わせありがとうございます。大変多くの方に不安と心配をかけ、また関係者の混乱を招く唐突な発言だったと思います。政治判断した結果であるなら、その責任も大きく、市長自らが説明責任を果たすよう強く求めています。

今回の顛末というか、大きな問題点は、市長自らが委嘱した「あり方検討委員会」で議論している途中段階にも関わらず、その議論を遮る判断をしたこと。さらに、その判断を、市議会本会議という場で行ったことにあります。

これまでの整備に関する議論は、文化会館の候補地調査と活動支援のあり方(令和5年9月議会報告)(令和5年6月現在)大野市文化会館は建て替え?改修?避難所・投票所はどうなるの?などでお知らせしてきたとおり、あり方検討を行って意見を聞き、最終的には令和6年秋に市長に対して報告書を提出する流れで委員会が進んでいました(直近は第3回、令和6年4月30日開催)。

今回、市長は第3回委員会に提示した整備費やランニングコストの試算調査結果を元にあり方検討委員会での議論(市長自身は委員会に出席はしていません、議事録等での確認)を踏まえて、市の財政状況、人口減少の続く本市の現状から「踏みとどまる必要がある」と判断したと。

それならなぜ、委員会を立ち上げたのか。その議論をないがしろにするとともに、経費の試算調査に1千万円以上の予算を投じており、全く無駄になってしまったこと。また、令和6年1月、現文化会館の周辺地区(大野地区第三地区)から市長に対して現在地での建て替えと避難所など防災機能の確保に関する要望書が出ており、その要望に対しても返答していないことなど、大変重大な発言だったと思います。(議会での議論は下記参照)

我々議会としても、市長自らが関係者のところに出向き、今回の発言に対する説明と理解が得られるよう求めていますし、これまでの予算執行含めた市役所組織のガバナンス体制(統一した動き)に欠陥が生じており、早急な立て直しがなければ、市民が行政に対してさらに不安になってしまうことなどを伝えています。

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  • 大野市議会(令和5年6月定例会  06月26日-委員長報告)
    まず、文化会館のあり方検討事業について申し上げます。
    本事業は、文化会館のあり方について、専門家や公募等によるメンバーで構成する検討委員会において、耐震性が不適合な現文化会館に替わる施設を検討するとともに、平成30年度に策定した大野市文化会館整備基本計画の整備方針も案の一つとしつつ、他の既存施設を活用した改修や増築する整備案も検討するため、建築基準法の適合、劣化度の調査を行い、施設整備費用の算出及び整備図面の作成を行うとの説明がありました。
    また今回、理事者から3月定例会で示された政策方針決定までのスケジュールの変更が報告されました。その報告によりますと、本年8月中に2回開催するあり方検討委員会での意見を基に、対象となった代替候補施設の調査業務を実施し、その調査結果を報告するため、3月に3回目の検討委員会が開催される予定とのことです。
    そして、令和6年度に検討委員会でさらなる検討を重ね、そこで意見を取りまとめ6年度中に政策方針が決定されるとのことであります。
    委員からは、新築するのか既存施設を活用するのかについて、費用等を比較する場合は機能や座席数など仕様のレベルを合わせた検討が求められました。また現文化会館は指定避難所であり、さらには選挙の投票所でもあります。文化の拠点をどうするのかを第一に考えられたいと存じますが、それらの機能についても遺漏のないよう検討願います。
    検討委員会の設置に当たりましては、検討委員に十分な議論を行っていただくため、施設規模や機能、立地場所、駐車スペース等の課題、整備コストやランニングコストなど、何を検討するのかを明確にし、検討委員になられる方々に目的を十分に説明した上で、検討委員会を開催されたいと存じます。
    なお、今後の検討委員会での検討状況、あるいは政策方針決定の進捗(しんちょく)については、要請があれば説明を受ける場を設ける所存でありますので、逐次報告されたいと存じます。また調査業務につきましては、当委員会に対し調査対象施設を説明された上で執行されるよう求めておきます。

 

  • 大野市議会(令和5年9月定例会  09月26日-委員長報告)

 次に、文化会館のあり方について申し上げます。理事者からは、専門家や公募等によるメンバーで構成する文化会館あり方検討委員会を8月に2回開催し、文化会館整備基本計画のとおり駅東公園に客席数633席の文化会館を新築する案、また、客席数を400席程度として現文化会館敷地に建て替える案と、同じく客席数を400席程度として駅東公園に新築する案の3案、そして市の既存施設を改修する2案の計5案について、法適合調査やイニシャルコスト、ランニングコストの概算費を算出することが決まったとの説明がありました。
また、令和6年3月又は4月に3回目の検討委員会を開催して、調査結果について検討委員から意見を聞く予定をしているとのことであります。
委員からは、駅東公園での新築案については、都市計画上必要とされている都市公園を縮小することが可能であるのか、担当部局と調整した上で調査業務を発注されたいとの意見が述べられました。
また既存施設を改修する2案とは、結とぴあに接続する案と図書館に接続する案でありますが、法適合調査の結果、いずれかが不適合となった場合、学びの里「めいりん」の講堂を大ホールに改修する予備の案があるとしていることについて、教育委員会の正式な了承が得られているのかとの質問や、学校施設管理計画では、早急な対応を要する劣化・不具合があると判断されている施設の活用は、文化会館への改修にとどまらず、施設全体の大規模改修につながる恐れがあるとの意見が述べられました。
理事者におかれましては、6月定例会で議決した調査業務の予算が無駄になることがないよう、事前の調整に遺漏のないようにされたいと存じます。