注目大野市政

信頼ある行政運営と健全財政

林議員が話題の大野市政やプロジェクトのを分かりやすく解説します。

結ステーション駐車場含む指定管理議案を修正可決(令和5年12月議会・大野市)

令和5年12月第437回大野市議会定例会は、さまざまな心配の声、不安・不満の声をいただきました。その中で、まちなか観光の拠点として整備、活用してきた越前大野城のふもと、結ステーション(多目的広場兼駐車場)周辺とまちなか観光拠点施設・平成大野屋(洋館、平蔵、二階蔵)を含めた指定管理議案が今定例会に上程され、審査しました。その結果を以下のとおりご報告します。

(質問)「議案修正を可決」したとありました。一年間の管理費がなぜ29,000千円かかるのか含めて何を議決したのか教えて欲しい

(回答)ご連絡ありがとうございます。まず、対象となった議案は再提案された議案第91号令和5年度大野市一般会計補正予算(第5号)の第3表債務負担行為補正の追加として計上された「大野市まちなか観光拠点施設及び越前おおの結ステーション」の管理委託を令和6年度〜令和7年度まで限度額58,912千円とするものと、議案第88号指定管理者の指定として同期間(令和6年4月1日〜令和8年3月31日)、一般財団法人越前おおの観光ビューローを同施設の管理者とするものです。

同施設は現在、市の第3セクター株式会社平成大野屋が指定管理者として管理をしており、理事者(市役所行政)は非公募により観光ビューローからの事業計画書をもとに指定管理者を選定して議案として提出してきました。

所管するくらし産業常任委員会の中では、主に次の点で活発な議論が行われました。

(1)組織体制や管理費について

現在の株式会社平成大野屋が管理しているより上がっている限度額(年あたり2,551千円)の内容を確認した上でさらなる精査が必要ではないか。また、設立したばかりの観光ビューローという組織が本格的な稼働前であり活動全体が見えない

(2)駐車場計画について

令和6年度中に整備、令和7年のできるだけ早い時期にオープンするとした屋内型こどもの遊び場となるまちなか交流センターが結ステーション多目的広場兼駐車場に隣接しており、大型観光バスと子ども連れ保護者の自家用車の停車方針などを定める駐車場計画が決まっていないこと

(3)周辺施設や有料化の影響について

併せて来年度から駐車場有料化に向けた実証事業に着手(観光交流課)する予定であり、隣に立地する水のがっこう(環境・水循環課)の施設駐車場へのアクセスや、同施設での遠足事業休止など管理方法に影響を与える恐れがある

以上のことから、委員から次のような修正動議が出され、くらし産業常任委員会委員(委員長除く7人)の全会一致での修正可決となりました。18日月曜日の本会議においても同修正案に対して15対0(全会一致)で修正可決となりました。

修正の中身

議案第91号令和5年度大野市一般会計補正予算(第5号)の第3表債務負担行為補正の追加として計上された「大野市まちなか観光拠点施設及び越前おおの結ステーション」の管理委託を令和6年度のみ、限度額29,456千円とし、議案第88号指定管理者の指定として同期間(令和6年4月1日〜令和7年3月31日)、一般財団法人越前おおの観光ビューローを同施設の管理者とするものです。

行政に求められる役目、トップのガバナンス・統治

市議会における全会一致での修正は、市民の代表である市議会と行政(市長をトップとする理事者)との意思疎通が不足していることに他なりません。担当部局だけの話ではなく、市役所全体でこの議決を重く受け止め、令和6年3月議会において、「市民のための行政」「市民のための政治」「市民のための予算」をしっかり議論していきたいと思っております。

【関連記事】

 

また、議案の撤回(※下記参照)があった今回、明らかに行政組織全体の統治が揺らいでいます。トップである石山市長に対して、議長副議長において、市議会として以下の点を申し入れしました。(12月14日)

市政運営に関する申入書(全文)

令和5年12月第437回大野市議会定例会における「議案第73号 大野市一般会計補正予算(第5号)案」の撤回は前代未聞の事で、行政に対する市民の信頼を大きく損ねた結果となり、再発防止のための対策が急務であります。
市民の代表であり、二元代表制の一翼を担う大野市議会としても重く受け止めており、以下の点について申し入れするとともに、その対応結果について報告を求めます。
なお、市議会としても、より良い大野市を共に創っていく覚悟を持って議会改革、議会運営に当たることを申し添えます。

  1. 議案を提出するに当たっては、細心の注意を払い万全を期す体制を整えるとともに、予算に関しては財務システム活用によるリスク回避策を含めて対策を強化し再発防止に努められたい。
  2. 現在の大野市役所は、組織のガバナンスが機能していないように見受けられる。危機管理を含めた体制強化を図られたい。

大野市ホームページ(市政運営に関する申入書)

注目大野市政

市民が注目している話題の市政やプロジェクトのを分かりやすく解説します。