令和3年9月大野市議会13議案の概要…市長提案理由から
第425回令和3年9月大野市議会定例会は昨日(8月30日)に開会し、一般会計補正予算(第5号)案など13議案が上程されました。以下、市長提案理由を一部抜粋しながら、その内容をお伝えします。
◆(市長)市が関わるイベントや行事は、感染拡大の状況を踏まえ、「九頭竜紅葉まつり」や「越前おおの新そばまつり」などが中止となりました。市内における感染症対策に万全を期し、交通事業者への感染防止や地域内における消費拡大に係る事業などに必要な経費を計上した補正予算案を、本定例会に提出しています。
⇒(一般会計補正予算)公共交通感染防止支援事業580千円、旅客運送等事業継続支援給付金1,950千円、越前おおのプレミアムお買物券事業25,611千円、産業と食の魅力向上事業補助▲3,500千円、おおの城まつり事業▲9,200千円、九頭竜まつり事業▲4,117千円、観光誘客等推進事業9,858千円、消防団消防訓練経費▲388千円、消防団消防操法大会出場経費▲4,176千円、越前大野名水マラソン開催事業▲7,897千円
◆(市長)「コロナ禍における経済状況」について、ハローワーク大野によりますと、奥越地区の雇用情勢は、6月の有効求人倍率が1.47倍と、1倍を上回っており、新型コロナウイルス感染症が拡大する中、市内事業者の努力により、今のところ雇用は守られているとのことです。市内消費の喚起を目的とする「越前おおのプレミアムお買物券事業」は、今月10日から発売を開始しました。
また、ウィズコロナの社会の中で、新たな販路開拓や生産性向上に取り組む小規模事業者を市独自に支援するため、これに必要な経費を計上した補正予算案を、本定例会に提出しています。
⇒(一般会計補正予算)大野市版小規模事業者持続化補助金2,500千円
◆(市長)本市における脱炭素と地域課題を同時に解決する方針や再生可能エネルギーの導入目標などを盛り込む「脱炭素ビジョン」の策定や、「トロン温浴施設うらら館」の木質バイオマスボイラー導入検討に必要な経費を計上した補正予算案を、本定例会に提出しています。
⇒(一般会計補正予算)脱炭素ビジョン策定事業6226千円、観光施設二酸化炭素排出抑制対策事業3,960千円
◆(市長)市民の節水意識を高めるとともに、コロナ禍における手洗い励行などの有効な水利用を促進するため、家庭や事業所を対象とし、節水効果の高いシャワーヘッドや混合水栓への交換に係る費用の助成に必要な経費を計上した補正予算案を、本定例会に提出しています。
⇒(一般会計補正予算)健全な水循環普及啓発事業2,520千円
◆(市長)「旧大野簡易裁判所の跡地整備」について申し上げます。大野市民俗資料館の移築整備を、移築と旧裁判所庁舎の解体とに分け、今回、旧裁判所庁舎の解体と解体後の跡地整備を進めます。解体工事費や跡地整備のための測量設計業務委託など、必要な経費を計上した補正予算案を、本定例会に提出しています。
⇒(一般会計補正予算)湧水地散策広場整備事業43,954千円
◆(市長)「大野市議会のペーパーレス化」に関し、議員のタブレット端末の使用に係る合意事項について、先月30日付けで大野市議会の回答をいただきました。これを受け、システム導入のため、庁舎3階のWi-Fi環境やタブレット端末を整備します。「市職員の業務」についても、会議や打合せのペーパーレス化を推進するため、業務用ネットワークの無線化と端末の整備を行います。これらの整備に必要な経費を計上した補正予算案を、本定例会に提出しています。
⇒(一般会計補正予算)ペーパーレス会議システム運用経費1,817千円、庁内ネットワーク運用経費77,600千円
また、大野市最上位計画の第六次大野市総合計画が令和3年度からスタートしていますが、それぞれの分野別の計画策定作業も進んでおり、策定を目指して今後、市民意見(パブリックコメント)を聞いた上で策定する計画についても発言がありました。これらたくさんの計画がしっかり連動して機能するかどうか、2030年の将来像『人がつながり地域がつながる 住み続けたい結のまち』実現に向けて議論していきます。
【大野市小中学校再編計画】教育委員会が、小中学校や未就学児の保護者、地区住民、教職員を対象に5月26日から開催してきました大野市小中学校再編計画(案)の説明会が今月26日をもって終了しました。教育委員会は、再編計画の改訂に向け、「大野市小中学校再編計画検討委員会」の開催やパブリックコメントを実施していきます。
【健康おおの21】ライフステージに応じた切れ目のない健康づくりを進めていくため、改訂に向けて作業を進めています。「健康おおの21策定委員会」と「大野市保健対策推進協議会」を開催し、昨年度実施したアンケート結果に基づき、ウォーキングやラジオ体操など、運動に重点を置いた計画とすることを確認しました。今後、計画素案を作成し、パブリックコメントを経て、年度内に新たな計画を策定します。
【スポーツ推進計画】本市のスポーツ施策をより体系的・効果的に推進していくことを目的に、改訂に向けて作業を進めています。「スポーツ推進計画策定委員会」を開催し、昨年度実施した市民アンケートの結果を基に、スポーツを通じて健康増進を図ることを基本目標に設定することなどを話し合いました。今後、計画素案を作成し、パブリックコメントを経て、年度内に新たな計画を策定します。
【越前おおの産業ブランド力向上計画】本市のブランド力を高め、観光などの視点を取り入れながら、事業者の稼ぐ力の向上に繋げるため、新しい計画を策定します。先月、本市のイメージや磨いていくべき地域資源などについて、市民アンケートを実施しました。「越前おおの産業ブランド力向上計画策定委員会」を開催し、選択と集中による実践的で実行力のある計画となるよう、計画の構成などについて御意見をいただきました。
ブランド力向上の市民の機運を高めるためのシンポジウムを開催する経費を計上した補正予算案を、本定例会に提出しています。⇒(一般会計補正予算)産業ブランド向上計画策定事業257千円
【越前おおの型食・農業・農村ビジョン】本ビジョンについては、食と農をつなぐ視点で計画を策定するため、改訂に向けて作業を進めています。農業や農村の現状や課題を把握するため、担い手を対象としたアンケート調査を実施するとともに、幅広い年代を対象に食に関するアンケート調査を実施しました。「越前おおの型食・農業・農村ビジョン推進委員会」を開催し、アンケート結果の報告と、計画の骨子案などについて協議しました。今後、計画素案を作成し、パブリックコメントを経て、年度内に新たなビジョンを策定します。
【都市マスタープラン】「大野市都市マスタープラン改訂委員会」と「大野市都市計画審議会」を開催し、全体構想と分野別の都市づくりの方針(案)について、御意見をいただき、取りまとめました。来月から10月にかけて、地区別に意見交換会を開催し、地区住民から御意見をいただき、来年度の改訂に向けて作業を進めます。
【越前おおの空家等対策計画】「越前おおの空家等対策計画策定協議会」を開催し、空家の発生防止や空家を流通させるための取り組みについて議論しました。また、公民館と連携し対象となる空家について、先月から実態把握調査を行っています。パブリックコメントを経て、年度内に計画を策定します。
【大野市生涯学習推進計画】人生100年時代と言われる中、教育委員会が、生涯にわたる市民の学習や能力の向上を目的に計画の策定を進めています。「生涯学習推進計画策定委員会」を開催し、世代に適した学びの場や市民が興味を持つ講座の提供などの課題について協議しています。今後、計画素案を作成し、パブリックコメントを経て、年度内に計画を策定します。
【大野市文化財保存活用地域計画】教育委員会が、令和元年度から本市に所在する文化財の保存と活用を図るため、「文化財保存活用地域計画策定協議会」を開催し、計画の策定に取り組んでいます。本年度は、課題と方針に対応した保存・活用の措置や、その実施体制などを協議しており、計画素案を作成し、パブリックコメントを経て、年度内に計画を策定します。
○大野市長の提案理由説明(全文)はこちらで確認できます。
○令和3年9月大野市議会定例会の日程等はこちらをご覧ください。