(令和7年3月代表質問と回答)(1)人口減少対策の課題分析と幸せ実感の向上策
※3月18日、動画から文字起こしを行い、質問に対する回答を追記しました。(正式な議事録ではありません)
令和7年3月第433回大野市議会定例会は3月3日(月)から本会議が再開。3日(月)午前10時から、会派を代表して質問に立ちます。ぜひ、傍聴いただくか、上記リンク先(YouTube)からライブ中継をご覧ください。
(1)人口減少対策の課題分析と幸せ実感の向上策
(問)昨年実施した意識調査の結果から市民の現状を市長はどう捉えているのか。併せて「住んでいて良かった」と市民の幸せ実感(ウェルビーイング)を高めるために必要なことは何か。
⇒(答)幸福度に関する結果は、市民に比べ中高生が高い結果となり、生活満足度と生活環境に関する結果は、市民と中高生とで概ね傾向が一致した。2月に専門家を招き調べたが、今回の調査結果から幸福度の向上に強い関係性を示す要素を特定するには至らず、さまざまな要素が重なりあって幸福度として表れていることを確認した。引き続き、ウェルビーイング指標を市民の幸福度や暮らしの満足度を測る物差しとして組み入れ、施策の改善や新たな施策につなげていく。
(問)人口減少対策に特化した第2期大野市総合戦略、大野市過疎地域持続的発展計画が令和7年度で計画最終年度を迎えるが、これまでの成果と課題をどう分析しているのか。また、次期戦略、次期計画の目標年次である令和12年(2030年)の目標人口と年少人口、生産年齢人口、老年人口の割合は。
⇒(答)目標を達成済みまたは達成見込みの中では特に、移住に関して市の移住支援策を活用した移住者数が、令和5年度に31世帯54人と過去最高の人数となり、成果が出てきていると考える。達成が困難と捉えられるものは、「創業者数」や「出生率」、「観光消費額」などであり、引き続き課題となっている。大野市人口ビジョンに基づき令和7年の定住人口を2万9,000人としたが、福井県が発表する令和6年10月の本市の推計人口は2万8,844人。社会減の継続、少子化の進行という大きな流れを短期的に改善することは難しい。人口ビジョンの改訂及び目標人口の設定は、地方創生2.0の検討が進む国の動向を注視する。
(問)令和7年度大野市一般会計予算(案)において、市民の転出抑制(社会減)や出産(自然増)を後押しする大野ならではの特長ある施策は。
⇒(答)転出抑制の観点では、地域経済を活性化し、安定した雇用を創出するために、これまで観光誘客の促進、市内事業所の稼ぐ力や働く環境の向上、積極的な企業誘致活動などに取り組み、引き続きビジネスプランコンテストの開催とプラン実現を後押しする支援、インバウンドの誘客向上に向けた方針の策定、六呂師高原に星空デッキやフォトスポットを整備し魅力向上を図る事業、市内宿泊を促進し、観光滞在時間の延長と観光消費額の増加につなげるための事業などに取り組んでいく。
⇒(答)出産を後押しするという観点では、若者が大野市で希望を持って結婚や妊娠、出産、子育てをすることができるよう、「大野ですくすく子育て応援パッケージ」により、ライフステージごとに切れ目ない子育て応援を引き続きブラッシュアップしながら継続すること、新たに出産後1年以内の母子に対する産後ケア事業や放課後の子どもの居場所づくりなど、支援策を強化する。
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