工事課題が発生した現地を視察しました(中部縦貫自動車道「新子馬巣谷橋」)
北陸自動車道福井北ICと東海北陸自動車道白鳥ICをつなぐ福井県嶺北を横断する中部縦貫自動車道は、福井県内全線開通に向けて残り区間15.5キロの九頭竜IC-(仮称)油坂出入口間の工事が鋭意進められています。
これまでの市議会において、次の点で効果があったと認識しています。
(1)交通状況の変化
福井市内から大野、和泉方面を通って岐阜県へ向かう車が増えています。具体的には九頭竜ICから油坂出入口までの国道158号における交通量が約6割増加したとのこと。
(2)観光施設の賑わい
開通後の令和5年11月における道の駅「九頭竜」(九頭竜ICから3分)来場者数が約2万人と一年前と比べて約14%増加。福井和泉スキー場の早割チケット販売数も開通前シーズンと比較して約3倍に増加したとのこと。
(3)救急搬送の速達性・安定性の向上
和泉地域交流センター(九頭竜ICから3分)から福井県立病院までの搬送時間が約18分短縮されたほか、これまでと比較してカーブや路面起伏等がないことから傷病者の負担軽減につながっているとの救急隊員の実感が報告されました。
現地視察と今後
今回、新たな工事課題が発生して11月20日、大野市議会中部縦貫自動車道等交通対策特別委員会として現地を視察して説明を受けました。現地では新たなボーリング調査を実施してその分析を行っており、その結果を元に有識者の意見を伺いながら設計に反映させていく予定とのこと。
必要な予算の確保と工事の安全確保を前提に、一日も早い全線開通に向けて、市とともに要望活動を行っていきます。
(11月25日追記)市長は市議会開会の冒頭、「9月に国土交通省は、(仮称)新子馬巣谷橋の工事難航に伴い、開通時期を「令和8年春」から「工程精査中」へと見直しました。開通時期につきましては、本年度中に示されると伺っています。」と今後の見通しを公表しています。

中部縦貫自動車道・福井県内全線開通へ難題発生(2024年9月6日公表)