(結果の共通理解を)限りある「水資源」守り伝える〜保全自治体連絡会シンポジウム2024
#02時代の変化への対応
※全国自治体連絡会会長・大西熊本市長の開会宣言で始まったシンポジウム
福井県大野市は福井県の東部、九頭竜川の源流域に位置し、名水百選「御清水」や日本百名山「荒島岳」に代表される緑豊かな自然と食に恵まれた、歴史・文化・伝統が息づく魅力あふれたまちです。
市内の多くの家庭では、自ら地下水を汲み上げ生活用水として利用しています。
限りある水資源を守り伝えるために〜世代を超えて水と共に生きる〜をテーマに、水資源保全全国自治体連絡会シンポジウムin越前おおのが、10月3日に大野市学びの里めいりんで開かれました。中学生のイトヨ守り隊、有終南小学校3年生によるイトヨ学習発表は大変素晴らしく、賞賛の言葉がたくさん聞かれました。
今回改めて、名水のまち福井県大野市の価値を実感しました。その価値をシビックプライド(誇り)とするためにも、湧水の存在やイトヨが生息する素晴らしい環境を守り抜く大切を、市民・国民の共通理解となるよう行政自らが行動、発信していくことが重要だと。私自身も動いていきます。
#誇りある大野市を取り戻す
○大野市水循環アドバイザー・中野孝教氏
温暖化に起因する気候変動問題に関心を持って、興味が発見につながることで身につく。シニア世代の社会とのつながりとして、モニタリングと水学習をセットで取り組んではどうか。そのためにもこれまで半世紀(1977年〜)に及ぶ大野市の地下水調査結果を行政、研究者だけではなく、市民にも伝えて共通理解を。
○本願清水イトヨの里館長・森誠一氏
郷土財としての湧水文化の育成、日常生活に密着した湧水を、科学的根拠のある方向性を示して明示化、共有化が必要。地域住民と研究者、行政の三位一体、三者が交流できる場の構築、本願清水イトヨの里にぜひ、お越しを。
○花垣株式会社・蔵元南部隆保氏
日本酒づくりを通して水を守り続ける覚悟。まちの中心部に店を構えて店頭には七間清水(しちけんしょうず)を設置して見える化。世界に日本酒・花垣が広がることで、名水の郷・福井県大野市を知ることにつながる。
▪️本願清水イトヨの里と、淡水型イトヨ生息地として国の天然記念物の地域指定を受けた本願清水