(#すべては子どもたちのため)中学校部活動の地域クラブ移行を巡る議論
更新日: 2022.12.30
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#02時代の変化への対応
○職員の定年延長が始まる中、現場を支える会計年度任用職員の処遇改善や新規採用職員の育成方針をどうするのか、また令和4年3月に改訂された公共施設再編計画における『施設の方向性』と予算措置が合っているのか議論しました。詳しくはこちらをご覧ください。
中学校の部活動は教育の一環だったのでは?と。
最近の『休日における中学校部活動の地域移行』を巡る議論は、なぜか教職員の働き方改革を軸に進めているように感じてなりません。そもそも部活動改革だけで教職員の働き方改革が進み、教育の質が向上するのかとの声もあります。
あくまでも、子どもたちのやりがいや成長を支える体制づくりの中で、これまですべてを引き受けていた学校だけではなく、地域団体の協力のもと進めるものでなければなりません。
福井県中体連ホームページ
福井県中体連では、令和5年度から地域クラブチームでの大会出場を認める方針とともに、来月1月12日を締め切りとして登録手続きをするよう呼びかけています。
ただ、方針決定から手続きまでの期間も短く、さらに中体連の各競技の大会日程が発表されていません。学校部活動として参加するのか、地域クラブで参加するのか、いつ、誰が、どのように意見をすり合わせて決定するのかも分からぬまま、1月中旬までに手続きするのは無理があるかと。
さらに近年は、平日に大会が開かれています。地域クラブ移行は進めつつ、平日の大会運営を継続して、地域の指導者や関係者を参加させる予定なのでしょうか。全く矛盾しています。生徒はもちろん、保護者の中にも不安が広がっています。
【目的や課題、不安の声など】
- 生徒の競技選択の幅を広げる?
- 教職員の働き方改革を進める?
- 教育の質が向上する?
- 学校と地域クラブとの共通認識は
- 学校行事との調整は
- 生徒の活動時間や場所確保は
- 平日と休日の指導者確保は
- 生徒の移動など保護者負担の軽減策は など
令和3年における大野市の出生数は152人、少子化の進む中において部活動はどうあるべきか、まだまだ議論が足りません。
大野市では地域団体と市教育委員会において、軟式野球、サッカー、バスケットボールの3競技で地域移行に向けた課題や運営上の解決方策を提案する実践研究に取り組んでいます。