活動報告

時代の変化への対応に力を注ぎます

「誇れるまち・大野」のために

(地域の防災力強化へ)防災士スキルアップ研修と地区防災計画づくりの実践

#02時代の変化への対応


計画はあくまで過去の経験を元にした想定。災害発生に備えて自らの防災力強化と防災士としての信用・信頼を得て活動できるよう実践が大切です。

災害は忘れた頃にやってくると言っていたのは昔の話。今は、災害はいつでもどこでも起こります。さらにその災害が甚大であればあるほど、公助(警察・消防・救急など)はあてになりません。

  防災士として常にスキルアップを

5月11日日曜日に開かれました福井県及びNPO法人日本防災士機構主催の防災士スキルアップ研修に参加してきました。

研修ではチームリーダーとなり建物倒壊現場における被災者救助に何が必要か、現場にいち早く到着できる防災士自らが周りの協力を得ながら救助活動するための技術や心構え、二次被害を防ぎながら安全を確保して作業が進むかの状況判断の大切さを学びました。

自分の命はまず自分自身でしっかり守り(自助)、その上で家族や近所の人など身近な人の命を助ける(共助)ことが大切です。そのとき、あなたは何ができますか。

  地区防災計画づくりを活動の軸に

NPO法人まちの防災研究会が発刊した『実践 地区防災計画づくり』。なぜ計画づくりが重要か、冊子では幕末の思想家・吉田松陰が残した有名な格言が掲載されていて納得しました。

夢なき者に理想なし

理想なき者に計画なし

計画なき者に実行なし

実行なき者に 成功なし

故に夢なき者に成功なし

また、「そこに住む人たちが集まり、その地域の特性に応じた災害から命を守る計画を作り、実践していくことが求められている」とも書かれており、計画づくりが目的ではなく実践・改善を通して「誰一人取り残さない、命を落とさせない」目標達成に近づくと改めて実感しました。

  行政の使命は「市民の生命と財産を守る」こと。しかし、災害時に頼っていてはいけない

行政が指定する避難所は誰がどのタイミングで開くのか、開いたあとの運営は誰(チーム)がどのように行うのか、その運営に不可欠な資機材は足りているのかなど、地区防災計画づくりが進むことで見えてくる課題があります。また、災害発生初動期、復旧までの時間軸で対応も変わってきます。

市民の生命と財産を守るのが行政の最大の使命であり、市民に一番近い議会(議員)も同様の使命を果たすための想定と実践が必要です。地区防災計画づくりを自主防災組織の活動の中心に据えて地域コミュニティを緩やかに繋げつつ、地域全体の防災力強化を目指していきます。